ワイングラスで、
日本酒を愉しむ。

今、日本の良い物が国内外から注目されていますが、その中で日本酒の人気も高まっています。酒造りの技術も飛躍的に良くなり、昔ながらの方法と最新の技術を織り交ぜて、日本各地で繊細で個性豊かなお酒が作られています。

その日本酒を今までと同じ愉しみ方だけではなく、より美味しく味わうために、ワイングラスを使ってみませんか。

日本酒をワイングラスで楽しむ 3つの理由

1

新しい感覚で、繊細な香りを利く

ワイングラスは、ワインの持つ香りを引き出し空気に触れさせて変化を愉しむためにデザインされています。
これは日本酒でも同じ効果が得られます。ぐい飲みなどの酒器で日本酒を飲む時、鼻と日本酒が近いのでダイレクトに香りを感じることが出来ますが、繊細な芳香はすぐに揮発してしまいます。
日本酒をワイングラスで楽しめば、この香りをグラスの中で溜めこみ、落ち着かせて、隠れていた繊細で複雑な香りも感じることが出来ます。

2

口の中での広がり方で、味わいが変わる

一般的な酒器とワイングラスのもう一つの大きな違いは、口の中での流れや広がりではないかと思います。ぐい飲みや御猪口などでお酒を飲む時はゆっくりと含むように味わいますので、甘みやアルコールのふくらみをしっかりと味わう事が出来ますが、吟醸酒や純米酒などタイプ別の個性を味わうには物足りません。
ワイングラスを使うと、日本酒のタイプによってグラスを変えて、その個性を引き出すという楽しみ方が出来るのです。

3

色、艶を堪能する

 小さな透明のガラス酒器でも色は見えますが、光に当たってきらめく艶や、グラスの縁に立ち上る滑らかなアルコールの色合いを愉しむのであればワイングラスが最適です。
ワイングラスに入れた日本酒は四方から眺めることができて、透明にしか見えなかった液体が深みのある色艶を持っている事に気付かされます。

タイプ別日本酒にあうワイングラス

エノテカ / フルートシャンパン

淡麗辛口におすすめ

エノテカ / フルートシャンパン”発泡ポイント付” 

◆日本酒との相性◆

~淡麗辛口、軽快、スッキリとしたタイプに~口径が狭く直線的に流れてくるデザインは、甘味・旨味を穏やかにし、スッキリとした飲み口にします。ドライでシンプルなタイプの日本酒を楽しむ時に最適です。しっかりと冷やすことで特性が活きてきます。

◆淡麗辛口の特徴◆

スッキリとした飲み口と、穏やかでシンプルな香り。淡麗化のために醸造アルコールが添加されたタイプが多い。

◆おすすめの飲み方◆

冷、熱燗、両方良い。15℃~20℃または40℃~55℃。しっかりと冷やすことで特性が活きてきます。また味わいの成分中に苦味や酸味などの刺激的な要素が少ないため、冷やし過ぎてもこれらの要素が突出することが少ない。本醸造酒は熱燗も可。

アッローロ / シャルドネ(樽香を楽しむ白ワイン)

吟醸酒におすすめ

アッローロ / シャルドネ(樽香を楽しむ白ワイン)

◆日本酒との相性◆

~バランスのとれた吟醸系に~吟醸系の日本酒の特徴である果実を思わせる華やかなフレーバーを十分に堪能しながら適度な酸を感じる形状により、心地よいキレの良さも同時に楽しめます。

◆吟醸酒の特徴◆

フルーティーで華やかな香り。精米歩合が低く、低温発酵、吟醸酵母を使用したタイプ等。醸造アルコールを添加しているもの、添加していないものがある。

◆おすすめの飲み方◆

10℃前後の冷やがおすすめ。あまり冷やしすぎると華やかな香りが感じづらくなるので注意!

アッローロ / リースリング(はつらつさを楽しむ白ワイン)

純米酒におすすめ

アッローロ / リースリング(はつらつさを楽しむ白ワイン)

◆日本酒との相性◆

~米のふくよかな旨味、芳香な味と香りを楽しむ~純米酒は米の旨味成分をしっかり持っているので、口径に適度な広さがあり、酸味と甘味を捉えやすい流量を感じる形状、香りのふくらみが映えるタイプがおすすめです。

◆純米酒の特徴◆

米のふくよかな香り・旨み・ボリューム。醸造アルコールを添加せず、米、米麹、水だけを原料としている。あまり米を磨かず、生もと(きもと)造りや山廃(やまはい)造りで造られたもの等。

◆おすすめの飲み方◆

冷、熱燗、両方良い。15℃~20℃または40℃~55℃。飲用温度帯が最も広く、飲用温度の違いによって様々な変化を見せるタイプ。コクと旨味成分をしっかり持っているので、この要素を活かすことがポイント。旨味のふくらみが映えるやや高めの温度設定が好ましい。

アッローロ / ウイスキー ノージング グラス(蓋つき)

貴醸酒におすすめ

アッローロ / ウイスキー ノージング グラス(蓋つき)

◆日本酒との相性◆

~水の代わりに一部を日本酒で仕込む贅沢な貴醸酒に~とろりとしたテクスチャー、コクのある甘味、また樽などで熟成させたタイプにもおすすめです。温度変化により様々な表情を見せてくれます。蓋付きなので、冷えている状態から室温までゆっくりお楽しみいただけます。

◆貴醸酒の特徴◆

とろりとしたテクスチャー、コクのある甘味。水の代わりに一部を日本酒で仕込んだタイプ。一般的に三段仕込みの最終段階で水の代わりに日本酒を入れて造られます。

◆おすすめの飲み方◆

冷やがおすすめ。15℃~25℃。

アカデミー・デュ・ヴァン日本酒講師おおくぼかずよ様とのテイスティング

ワイングラスを選ぶ際には、このタイプのワインにはこのワイングラスが良いという決まりがありますが、日本酒とワイングラスの組み合わせは、まだまだ自由です。
気軽にグラスを変えて自分好みの日本酒とグラスを見つけてみてはいかがでしょうか。
当社でもアカデミー・デュ・ヴァン日本酒講師でもあるおおくぼかずよ様のご協力のもと、デイスティングを行って日本酒のタイプ別で合うグラスを選んでみました。